今日のことを記録せずして何とする!っていう症例があったので夜な夜なブログを書き始めました。カルテ終わって、モンハンして(ここいらなかったかも)、今に至る(^-^;
私、日々比較的平和な往診エリアで過ごしているので、夜間はさておき、日中は急患に出くわすことがあまりありません。少なくとも仕事復帰して2ヶ月強経ちましたが、お産や通過障害がほんの何件かあったくらいです。

そんな中で、今日の11時過ぎに飛び込んできた子宮捻転の症例、しかも乳牛。おーちょっとドキドキするな・・・と思いながら、その後の往診を午後にまわして向かいました。結果的にはその農場のかかりつけ獣医である同僚が対応してくれました。ただ、子宮捻転結構レアなので、事前に無線で連絡してどんなもんか見に行ってみました。
今回の子宮捻転は結構きつめの捻じれ方で、捻じれ度数は180度よりさらに捻じれて270度くらい?同僚の獣医曰くほぼ360度に近いくらいじゃないかなと言っていました。内診するとたしかに腕を捻じっていかないと奥に進めないのですが、進んだ先に片足の足先を触りました。この先っちょ触れる程度の足を保持できる気が全くしません。
農家さんの前ですが、堂々と同僚に「これどうやって回すんです?」とか聞いちゃいました、テヘペロ…こんなアホな35歳にも、同僚は優しく「足を保持して回すつもりでいますが、結構厳しい戦いになりそうですね・・・」と素直に回答してくれました。
農家さんに15分間計測してもらい、それで目途が立たなければ帝王切開ということに。結果同僚も15分では回し切らず、私は突っ立っているだけというのも何なのでせっせと帝王切開の支度を進めていました。できれば切りたくないようで、農家さん(男性)も自ら手を入れて捻転解消にトライ、すると10分ほどで捻転解除に成功。すごー!( ゚Д゚)
捻転解消するも、子宮頸管は相変わらず開いておりません。同僚曰く”平泳ぎするように”頸管の入口を10分~15分ほどマッサージ。タイミングを見計らって手を入れてみると、確かに結構ほぐれている・・・!すごー!( ゚Д゚)
そんなこんなでほぐれてもぎちぎちではありましたが、頭が出てくるまでは人力でじわじわ引きつつ、頭が出てからは滑車も使って何とか産ませ切りました。
非常に学びになった1日でした。農家さんと同僚に感謝ですね!

